人材育成における教育訓練方法
今回注目していきたいことは
ずばり
「OJT」
です。
OJTと言われてピンと来ない方も多少いらしゃるかもしれませんが
「On−the-Job−Training」の略です。
この単語の並びを見ればある程度理解していただけるかもしれませんが
実際の意味は
「実際の職務の現場における、業務を通して行う教育訓練」のことです。
この対象に
「Off−JT」という
「Off−the−Job−Training」
「一時的に現場を離れて行う業務訓練」というものがあります。
今回は「OJT」に焦点を合わせて書いていこうと思います。
なぜ今回「OJT」に焦点を当てたかといいますと。
僕がバイトしている環境がサービス、飲食業系なもので
聞くより慣れろのトレーニングが行われているので
今回まとめることにいたしました。
さて
先ほど「OJT」について軽く説明しましたが
よくよく考えてみると当たり前のことなのです。
部下が職務を遂行していく上で必要な知識やスキルを
上司や先輩などの指導担当が随時与えていく。
といったごく当たり前な方法です。
こんな当たり前なことにも起源があり
その起源は第一次大戦時のアメリカだと言われています。
当初は「4段階職業指導法」といった名前だったと言われています。
その当時は大量の新人教育を同時に行うために革新的な訓練プログラムとして
用意されたと聞いてます。
その4段階職業指導法の中身は
「やってみせ」 (Show)
「説明し」 (Tell)
「やらせてみて」 (Do)
「確認、指導する」(Check)
という4つの段階で構成されていてこれはOJTの基本ステップであるとされています。
それ以降のも
TWI研修など様々なものに発達させていったようであるが今回は割愛させていただきます。
以上は「OJT」の成り立ちについて説明させていただきましたが
以下より実際に行う「OJT」メリットについて話していきます。
○即戦力を養成する
実際に現場に出ることによってパフォーマンスのできる人材育成
○低コストで高い研修効果を発揮する
会社運営側としていかに低コストで、効率よく質の良い人材を育成していけるかはとても重要なことである。実際に現場に出ている先輩や上司から業務を教えてもらうことによって、専任の講師などを用意する必要もなく、実際の業務から人が離れる必要がない。また、業務を行う上司や先輩も自信のスキルアップを図ることができる。
○社内でのコミュニケーション力の向上
実際に先輩や上司が部下とコミュニケーションを取りながら業務を進めていくため、会話や確認のやりとりが必須となりコミュニケーション力の向上が期待出来る。
ここまでメリットを列挙してきましたが
僕の性格上、良いことだけツラツラ書くのは好きじゃないので
デメリットも書かせて頂きます。
○教育担当者によって指導内容にばらつきがある
これは人間だから仕方ないとも言えます。
人によって伝え方や教え方に違いがあり知識やスキルの向上にばらつきが出る。
もちろん先輩、上司が苦手なことなどの情報にも疎くなってしまいます。
○知識やスキルの体系的、論理的な理解
これは例えば
「水というものがどういうものなのか理解する前に水を飲むことを教えられている」状態で
時間が経ってから「水は水素と酸素が結合してできたもの」と教えられるようなものです。
万が一水で事故が起きても対応できないことが多いため業務的に恐い部分があります。
僕個人の感想としましては
実際に業務を行なって事故が発生した際の対応力を養うことが
「OJT」を導入していくなかで重要ではないかと思いました。
いつか「Off−JT」についても記載していきます。